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小児の気道感染症にクラビット併用可能?

ヒマワリを持っている笑顔の女児

クラビットはニューキノロン系と呼ばれる比較的新しい系統の抗生物質で、様々な細菌に対して効果を発揮します。
クラビットは主に胃腸管、尿路、呼吸器系の感染症となるグラム陰性菌に強い傾向がありますが、上気道感染を起こすグラム陽性菌にも十分な効果を発揮することから多くの症状で使用されています。
また、マイコプラズマ、クラミジア、チフス、パラチフスなどにも有効で、これまで治療が難しかった感染症に使用できるので、幅広い治療に役立っています。

インフルエンザ菌が原因の場合、クラビットも有効ですが、より効果のある抗生物質があれば別のものを優先して使用します。
これは耐性菌の問題で、クラビットは現在のところ耐性菌はなく、多くの症状に効果がありますが、頻繁に使用すれば細菌が耐性を持つことになります。
医療側としては耐性菌を作るリスクはなるべく避けたいので、クラビットをメインに処方することはせず、有効な他の抗生物質があればそれらを利用するのが一般的です。

また、小児に多い急性喉頭蓋炎にも使用することができるのがクラビットの強みですが、残念なことにクラビットは小児に対して使用するのは禁忌とされます。
小児、つまり15歳未満の子どもではいまだに安全性が確立されておらず、余程の事情がない限りは、病院で処方されることはありません。
過去に動物実験によって確認されたものでは、イヌやラットに対して投与した結果、関節軟骨の水疱やびらん形成が認められ、関節異常が起こることが危ぶまれているので、基本的に小児に対する処方は禁忌となります。

治療上の有益性を考慮しても使用することは難しく、炭疽などの重篤な疾患に限り使用される可能性があるという程度です。
もしも、手元にクラビットがあったとしても、成長に多大な影響を与える可能性があるので、間違っても投与しないようにしましょう。
このような理由で、小児の場合はクラビットではなくクラリスロマイシンが使われることが多いです。